農地付き空き家、家と農地を取得できる制度とは?
農地付き空き家、家と農地を取得できる制度とは?
田舎でのスローライフに憧れ、地方への移住を考えているお客様が増えてきたように感じます。
農地付き空き家の概要やメリットなどを解説しながら、合わせて農地付き空き家の探し方も紹介させていただきます。
ふくしまにある空家の可能性を見つけるという活動をしている「空家市場ふくしま」さんのホームページをご紹介いたします。
空家市場ふくしまでは福島県内にある空き家情報を取り扱っており、物件の見学予約から現地での案内までしっかりサポートをしているようです。
住まいでの活用はもちろんのこと、住まい以外で店舗や貸事務所、映像撮影などで活用をお考えの方にも役立ちそうです。
空家市場ふくしま → https://akiyaichiba.info/
「農地付き空き家」とは農地と空き家がセットになった空き家バンクの物件種別のことです。
※ 会津若松市での補助や優遇制度などは関係機関へお問合せください。
この物件形式は2013年前後から一部市町村で使われていましたが、ニーズの増加から2018年に国土交通省がガイドラインを制定。さらに2020年には農地付き空き家を活用した農山村地域への移住の促進事業「既存住宅活用農村地域等移住促進事業」がスタートしたことから、近年注目度を増しています。
農地付き空き家は買主と売主の両方にメリットのある物件です。買主からすれば空き家と農地を一度に探せますし、売主からすれば農地と空き家を同時に売却できます。
コロナ禍以降、地方への移住はさらに注目度が上がっています。農地と空き家が同時に手に入る農地付き空き家は、「田舎でスローライフ」を考えてる方にとって、まさに一石二鳥の物件であると言えます。
農地付き空家の魅力とメリット
農地付き空き家の魅力は、憧れの「田舎でスローライフ」を手軽に叶えられる点にこそあります。
通常、地方の空き家や農地を取得するには複数の手続きが必要で、しかもすべての人が取得できるわけではありませんが、農地付き空き家ではその条件が大きく緩和されています。
また、農地と空き家を別々に取得する、通常の手続きでは得られないメリットもあります。
農地付き空き家の一番大きなメリットが、自然と触れ合いながらの生活が手軽にかなうことです。
自然の多い場所で、家族と一緒に自然と触れ合いながらの生活を楽しんでもいいですし、農業を通して子供の食育を行うのも魅力的です。さらに自分で育てた作物をすぐに食べられるのは嬉しいですね。
農地付き空き家なら住み始めてすぐに畑を始められますし、基本的に空き家バンク物件のため、一般的な相場より安い価格で購入可能なことが多いかと思われます。
また、農地付き空き家制度を用意しているのは、基本的にいわゆる田舎生活をウリにした自治体が多く、「田舎でスローライフ」のイメージにマッチするケースも多いと思います。
「空き家と農地をセットで取得できる」点はかなり大きなメリット。
※ 会津若松市での補助や優遇制度などは関係機関へお問合せください。
大げさに思えるかもしれませんが、地方の空き家と農地を取得する際に、大きな恩恵を受けることができます。
通常、地方の空き家と農地を取得する場合、空き家・農地のどちらにも厳しい許可審査が付きまといます。例えば、市街化調整区域の空き家を取得する場合、多くの空き家はその住宅を建築した人とその親族専用の住宅になっており、これを「誰でも住める住宅」に変更する許可を得る必要が出てきます。
また、農地の取得においても、営農の意欲を計るために、農地取得後における保有農地面積の下限が定められていることが多いです。
しかし、農地付き空き家では地域再生計画が定められていれば、これら両方の条件を緩和できる制度が設けられています。通常は取得可能な条件に当てはまらない人でも、空き家と農地の両方を取得しやすくなっています。
空き家と農地をセットで空き家バンクに登録する性質上、登録者が農機具や農業用物置を持っているケースもあり。
これは、ある程度本腰を入れて農業をしたいと考えている方には大きなメリットとなります。
中には昔ながらの、古民家と納屋がセットになっているような場合もあり、スコップやクワといった基本的な農機具がそのままになっていることも。すぐに農業を始めたい場合は、農機具や農業施設が充実した物件をチェックしてみましょう。
農地付き空き家は、空き家バンクの利用を前提にした制度。
登録条件の一つに空き家バンクへの登録があり、基本的には空き家バンクで物件を探すこととなります。
空き家バンクとは、全国の市町村が運営している空き家のマッチング補助サービスのことです。該当市町村に空き家を持っている人が物件情報を登録でき、空き家を探している人は市町村のWEBサイトや窓口などで物件情報を探せます。
サービスは基本的に無料で使えますが、媒介契約は宅建業者が行うため仲介手数料は発生します。希望の空き家が見つかったら、通常の不動産探しと同じように内覧もできますし、物件価格は一般的な相場よりも安い傾向にあります。
空き家バンク(会津若松市内) → http://aizuwakamatsu-iju.jp/house/vacancy
不動産ポータルサイトの中には空き家バンク物件に対応しているものがあります。
空き家バンクから探す場合は各市町村のWEBサイトから探す必要がありますが、ポータルサイトからなら複数の市町村をまとめて検索できます。
また、農地付き空き家物件だけを分けて掲載しているサイトもあるようです。
農地付き空き家に多い、メリットになり得る特徴を2つ紹介します。
1. 敷地面積が広い物件が多い
空き家を探し始めてまず気が付くのは、全体的に敷地面積が広い物件が多いことです。
特に手広く農業を営んでいる場合は、敷地内で農機具を置いたり苗を育てたりする都合から面積が広く、敷地内に複数の建築物が建っているケースもよくあります。
地方では車が必須のため駐車場として使えますし、子供が遊んだり、家族でバーベキューをしたりと、思い思いの使い方が出来ると思います。
2. 通常の空き家より古民家物件が多い
農家の方は昔からその地域で農業を営んでいるケースが多く、昔ながらの古民家に住んでいる場合もよくあります。
そのため、農地が付いていない通常の空き家に比べて古民家の割合が高くなっているように感じます。
かやぶき屋根と囲炉裏があるような物件になるとさすがに数は減りますが、昭和の時代に良く見た、瓦屋根の農家住宅は数多く見つけることができそうです。
ただ、農地付き空き家は農業を営む条件で物件を取得するため、古民家だけが欲しい方には不向きかもしれません。
古民家をリフォームして民泊施設などにしたいような場合、農地付きでない物件から探してみてはいかがでしょうか。
農地付き空き家は、空き家と農地を同時に取得できる「田舎スローライフ」を始めるための強い味方。
空き家と農地、両方の取得条件が緩和されていることがあるため、通常は取得できない地域の物件でも取得できるチャンスがあります。
リモートワークの推進により田舎生活は以前よりハードルが低くなっています。
この機会にぜひ憧れの田舎生活をご検討下さい。
憧れの田舎生活(スローライフ)についても、フロンティアへご相談ください。
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